自分で選ぶということ

 私が今勤めている学校の卒業生に、会社に四年三か月も有給休暇をもらって、世界一周五万五千キロの旅を自転車でやってしまった人物がいます。先日、その人の講演会に行ってきました。

 何キロ走っても村が見えてこないような場所で、大きく二つにわかれた分岐点に出合うことがあったそうです。日暮れまでに次の村に着かなければ、それこそ命の危険があるような国での話です。どちらの道を選ぶかは本当の意味で命懸けです。

 私ももうすぐ四十歳になりますが、命懸けの選択をしなければならない場面は、あまりなかったように思います。それでも、いくつかの選択をして、いくつかの失敗を経験したことは間違いありません。

 その失敗を乗り越えられるかどうかは、その選択肢を自分で選んだかどうかで大きく違ってきます。自分で選んだ道であれば、結果はどうあれ、先に進むしかありません。

 みなさんは、まだまだお父さんやお母さんの考えに大きな影響を受けていると思いますが、いずれ自分で考えなければならないときが来ます。ぜひそのときは、自分で自分の道を選んで進んでください。

 ちなみに、その講演会の話ですが、分岐点が少し先で、またつながっていることもあったそうです。 "good luck" 卒業おめでとう。